2007/07/18 (水) 19:43
日常を丁寧に生きる〜『ぐるりのこと』
![]() | ぐるりのこと 梨木 香歩 (2004/12/22) 新潮社 この商品の詳細を見る |
《本の紹介》
著者のぐるりのこと=身の回りに起こった出来事をつぶさに捉え、それに対する著者の思いを綴ったエッセイ。
私など、日常に感じたことを特に言語化することもなく、もやもやとした感情は記憶の奥底にしまって通り過ぎていくことが多いのに、著者は違う。ひとつひとつを掬い上げ、真摯に向き合うのだ。そして、言葉にのせてその思いを私たちに届ける。括弧書きの多用は、いくぶん文章を読みにくくしているように思うが、そこからは共感を強要しないよう
に配慮する彼女の慎重な姿勢が伺える。
このエッセイを読むと、著者の物語の底に流れているものが見えてくる。そして、考えることを放棄してはいけない、と強く思わされる。
2007/06/12 (火) 22:07
受け容れること〜『春になったら苺を摘みに』
![]() | 春になったら莓を摘みに 梨木 香歩 (2002/02/25) 新潮社 この商品の詳細を見る |
《本の紹介》
著者のイギリス留学中の生活を中心に綴られたエッセイ。
戦争、精神的障害、人種問題・・・私たちの周りには人と人を隔てる壁が多く立ちはだかる。しかし、それは結局人が作り出したもの。
私たちは本当は皆願っている。「つながっていたい、分かり合いたい」と。

