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2007/07/28 (土) 23:56

家族とは〜『重力ピエロ』

重力ピエロ 重力ピエロ
伊坂 幸太郎 (2006/06)
新潮社

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《本の紹介》
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
「重いものを背負いながら、タップを踏むように」
春が噛み締めるように呟いたように、この物語は重いテーマをとりあげながら、軽やかに進んでいく。

仙台の街で起きる連続放火事件と、現場近くに残されたグラフィティーアート。その奇妙な繋がりに春が気づき、兄である泉水と病床の父は、謎解きに乗り出す。やがて浮かび上がる真実とは…。

ミステリとしては、結論は見えすぎているが、父や兄、亡き母が春を愛し見守る姿は胸を打つ。特に、父の言葉には救われる。

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2007/07/09 (月) 19:51

奇跡だって起こるかも〜『チルドレン』

チルドレン (講談社文庫 (い111-1)) チルドレン (講談社文庫 (い111-1))
伊坂 幸太郎 (2007/05/15)
講談社

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《本の紹介》
五つの短編集。ではあるが、これは、解説にあるとおり「短編集のふりをした長編小説」だ。
それぞれの物語の時間軸も語り手も異なるが、共通して登場する人物がいるのだ。それが、陣内。彼の破天荒ぶりには、さぞかし鴨居や武藤たちは辟易しているだろうと同情してしまう。世界は自分を中心に回っているかのように傍若無人な行動をとり続ける陣内だが、実は家裁調査官。彼のような調査官がいたら本当に「奇跡」も起こるかもしれない。ただ、同じくらいかそれ以上に問題も起こるんだろうけど。

本書は“ミステリー”に分類されているらしい。いわゆる“日常の謎”が仕掛けられているが、そのほとんどは、物語中盤に至る前に何となく分かってしまう。謎解きを楽しむものではなく、登場人物たちの変人ぶりやウィットに富んだ会話を楽しむ本か。爽やかな読後感。

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