2007/08/24 (金) 21:57
月影の下で〜『蟹塚縁起』
![]() | 蟹塚縁起 木内 達朗、梨木 香歩 他 (2003/02) 理論社 この商品の詳細を見る |
《本の紹介》
恨みは残る、そして続く。それを手放さない限り、ずっと・・・。
絵に力があり、胸騒ぎを覚えつつ読み進めた。恨みを果たそうと一心不乱に進む小さな蟹の群れが胸に迫る。
恨みが昇華されたとき、それは光となり夜空に散った。
最後には満月が優しく包み込んでくれる。
2007/07/17 (火) 19:16
憂鬱と無関心〜『ワニ』
![]() | ワニ―ジャングルの憂鬱草原の無関心 梨木 香歩、出久根 育 他 (2004/01) 理論社 この商品の詳細を見る |
《本の紹介》
日々新たな命が誕生し死んでいくジャングル。これは、そこで生きるワニの物語。ワニは考える。世の中には、自分と自分でないものがいるだけなんだ、と。だから「自分ではない」兄弟だって食べてしまう。そんなワニがライオンの仲間になりたくて…。
濃い緑の色と動物達の表情が印象的な絵本。その絵が梨木香歩の世界感に更に力を与えている。
はじめに読んだとき、野生動物社会の厳しさを考えた。
次に読んだときには人間が動植物を食べて生きていくことについて、さらには人の社会における自己と他者のかかわりについて考えた。
今は読めば読むほど深まる問いかけに圧倒されている。
2007/05/18 (金) 00:41
ほんのり春の風を運んでくれる〜『マジョモリ』
![]() | マジョモリ 梨木 香歩、早川 司寿乃 他 (2003/05) 理論社 この商品の詳細を見る |
《本の紹介》
「まじょもりへ ごしょうたい」
こんな招待状がつばきのもとに届いた。
後からやってきたふたばちゃんも交えて開かれたハナさんとのお茶会。春の日溜りのようにほんのり暖かい。
そして、小憎らしいふたばちゃんと、その現実での姿を知らないつばきとのやりとりが可笑しい。
ところで、ケーキはハナさんの口にあったのだろうか・・・。


