2007/06/19 (火) 23:04
私の故郷〜『美しい雲の国』
![]() | 美しい雲の国 松本 侑子、大野 隆司 他 (1993/11) 小学館 この商品の詳細を見る |
《本の紹介》
村上美雲、10歳。出雲で過ごす少女は、その夏、東京から来た少年と出会った。都会の香りを漂わせる少年に心惹かれる美雲。夏の太陽の下で遊んだこと、初めての恋、体の変化と性への目覚めなどなど、誰もが経験したドキドキする気持ちや甘酸っぱさが思い出される物語。
やがて訪れる別れの場面は切なくて涙がこぼれる。
出雲出身の著者の出雲弁や出雲描写はもちろん完璧。大野隆司の挿絵(猫をモチーフにした版画)も素敵。
《今日のコメント》
私は「美しい雲の国」で育った。
主人公の美雲と同様に、田んぼや海や川を駆けずり回って遊び、そして本を読むことも大好きだった。この物語を読むと、異性に対して淡い恋心を抱いたり、人の死というものが近くに存在することを知ったあの頃を思い出す。
週末、妹の結婚式に出席するために出雲に帰省した。だんだんと、舗装された道路や、コンクリートで固められた川岸も増えてきているが、綺麗な海と美しい雲、絨毯のように広がる水田は健在だ。帰省の度に出雲の良さを再認識する。
私にとっても、あの町で過ごした少女時代は宝物だ。
こちらは文庫版。この表紙も可愛い。
![]() | 美しい雲の国 松本 侑子 (1998/12) 集英社 この商品の詳細を見る |

