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2007/10/29 (月) 21:33

におつひめ、と読みます〜『丹生都比売』

丹生都比売丹生都比売
(1995/11)
梨木 香歩

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《本の紹介》
これは、歴史上の人物を材にとった物語。そういう意味で、梨木香歩の他の物語とは一味違うようで最初は少しとまどった。

しかし、読んでみるとこれは紛れもなく梨木香歩の作品だと思った。厳選された言葉で綴られる一見静謐で、なのにどこか異様な熱を感じる世界。母と子の葛藤というテーマ。

主人公の草壁皇子は、自らは光を放たぬ月のような存在。草壁の苦しみ、母である鵜野讃良皇女の哀しみ。それらを語る口調は、静かな緊張感に満ちている。まるで、溢れそうになるのを内と外から抑えている、皿に張った水のように。

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2007/10/28 (日) 21:52

秋にぴったりの絵本〜『もりのかくれんぼう』

もりのかくれんぼうもりのかくれんぼう
(1978/01)
末吉 暁子

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《本の紹介》
森に迷い込んだケイコが動物たちとかくれんぼうをすることに。

きれいな隠し絵本。
各ページに隠れている「かくれんぼう」や動物たちを探すのが大好きで、何度も何度も読み返した。
もう見尽くしたはずなのに、ふと見るとまた新たな発見がある。

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2007/10/27 (土) 23:03

こどもの遊び〜『びゅんびゅんごまがまわったら』

びゅんびゅんごまがまわったら (絵本・ちいさななかまたち)びゅんびゅんごまがまわったら (絵本・ちいさななかまたち)
(1982/07)
宮川 ひろ

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《本の紹介》
危険だからと閉鎖されてしまった遊び場を巡る、子ども達と校長先生との楽しい対決。
でも、「自分たちの手で遊び場を取り戻すために大人と対決する」なんてこと自体、子どもにとっては特別な遊びのようなものだろう。そして、その結果取り戻した遊び場は、より一層特別な場所になるに違いない。

私は子どもの頃にこの絵本を読んで、この遊び場に憧れたし、ここに出てくる草花遊びを実際にやってみたりした。
大人になってから読むと、子どもにどんな環境で遊ばせるかを考えさせられる一冊。子どもにはのびやかに遊んでほしい、でも危険な目には遭わせたくない・・・。大人の思いは複雑。

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2007/10/15 (月) 22:29

世界って不思議〜『おかあさんともりへ』

おかあさんともりへおかあさんともりへ
(2002/03)
ケイト バンクス、ゲオルク ハレンスレーベン 他

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《本の紹介》
さるのぼうやが初めてみた森。そこがぼうやの「世界」。
ゆっくりで、熱くて、柔らかくて・・・。

その広がりを知り始めた子どもの目には、「世界」はこんなに鮮やかに映る。
それはちょうど新美南吉の『でんでんむし』が見た空のよう。

濃くはっきりした色彩の絵はジャングルの雰囲気たっぷり。

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2007/10/11 (木) 22:04

産む性 その2 〜 『お母さんのきもち』

お母さんのきもちお母さんのきもち
(2001/05)
新川 和江

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《本の紹介》
『わたしを束ねないで』の詩で有名な著者の作品から。
これは、自身が子を産み育てた際の様々な思いを綴った詩集。

以下は、その中の詩「赤ちゃんに寄す」からの引用。説明は不要だろう。


    <わたしが生んだ!>
    どんな詩人の百行も
    どんな役者の名台詞も
    このひとことには
    敵いますまい

    吾子よ
    おまえを抱きしめて
    <わたしが生んだ!>
    とつぶやく時――

    世界じゅうの果物たちが
    いちどきに実る
    熟した豆が
    いちどきにはぜる

    この充実感
    この幸福(しあわせ)

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